低線量被曝、チェルノブイリ事故25年目の真実


冷戦の真っ只中、ケネディ大統領の意向で、米ソの部分的核実験禁止条約が締結されました。


水爆の父として知られるエドワード・テラーは反対しましたが、健康の被害もなく核実験する広大な土地があるならば、冷戦に有利になるように核実験を禁止する必要などなかったのです。


ソ連の驚異を考慮しながらも、その敵と交渉してまで核実験を禁止した理由、それは低線量被曝による健康被害の拡大でした。
今から50年も前の話です。


http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/
放射線と健康」
アーネスト・スターングラス博士

 アーネスト・スターングラス博士は、ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授です。
 1967年から同大学の放射線物理・工学研究所を指揮し、X線と放射線医療診断における放射線量を低減させる新しい投影技術の開発をしました。
 さらに、放射性降下物と原子炉核廃棄物による人間の健康に対する広範囲な医学的影響調査研究を行い、その結果をアメリカ議会で発表しています。
 著書に「低レベル放射能」(1972年)、「隠された放射性降下物」(1981年)、「ビッグバン以前」(1997年)などがあります。


 現在は、ニューヨークの非営利団体である放射線と公共健康プロジェクトの科学ディレクターです。
 アメリ物理学会会員であり、以前は北米放射線学会会員でした。 2006年3月、長年に渡って低レベル放射線の危険性を訴えているアーネスト・スターングラス博士が初来日し、全国で講演会を行いました。
 スターングラス博士は、アメリカとソ連が核実験を繰り返していた冷戦当時、核実験の死の灰(放射性降下物質)による放射線の影響で世界の子どもたちの白血病やガンが急増している事実を議会で報告し、それがきっかけとなって米ソ核実験停止条約が締結されました。

そして25年前、チェルノブイリ事故でも多くの低線量被曝の被害者が生ずることになりました。


以下、『キエフ病院の子供たち 2011 - 原発事故のもたらしたもの』からの抜粋です。


キエフ病院の子供たち 2011 - 原発事故のもたらしたもの
http://www.youtube.com/watch?v=kFP-xx68q6Q