プルトニウム続報

・29日明けの記者会見で、保安院プルトニウム漏れの事態の深刻度について問われ、「5重の壁を破ったということですから」と回答しました(註:ペレット、保護膜、圧力容器、格納容器、建屋のことと思われます)
・29日明けの記者会見で、東電は「保護膜が損傷しただけではプルトニウムは漏れない」として、テクネチウムのように燃料棒のペレット由来であると表明しました
・この他、東電が「重いから簡単には外に出ない」としていたプルトニウムが、500m離れた位置から見つかったことに対しての指摘も記者から出されました


・29日午後の記者会見で東電は、「既に燃料が溶けていて手遅れなのでは?」との記者の質問に対し、「注水が大事」と述べました
・29日午後の記者会見で東電は、「先日までプルトニウムの検査をしていないと言っていたのに、昨晩プルトニウムが検出されたというのはおかしくないか」との記者の質問に対し、「21日に試料を収集して検査結果が出るまで時間がかかった」と回答しました
・29日午後の記者会見で東電は、「2号機、3号機の圧力が大気圧に対してマイナスになっているデータがあるのは、明らかに圧力容器が破損していることを示しているのではないか」との記者の質問に対し、「我々はパラメータを見ているだけで推測はしない」との見解を明らかにしました
・29日午後の記者会見で東電は、「建屋内のプルトニウム検査はしないのか」との記者の質問に対し、「検査する必要がない」として、「アルファ線は計測が難しく、現在計測しているガンマ線と相関性があるアルファ線を出しているプルトニウムについてはガンマ線の計測だけで充分」との考えを示しました